8インチのクラムシェルタイプの大本命とも思われる機種が2022年早々に登場する。
近年のUMPC市場を引っ張ってきたGPDが発売する「GPD Pocket3」だ。
GPD Pocket3の情報はちょっとずつ公開されてきたが、現在ではすべて公開済み。クラウドファンディングと日本の公式代理店で予約も可能だ。
というわけで、今回はGPD Pocket3について紹介していきたい。
- GPD Pocket3の外観
- 付け替え可能なモジュール
- UltimateとPro、2つのモデルがある。どちらを選ぶ?
- GPD Pocket3のスペック
- GPD Pocket3の購入方法は大きく分けて3つ
- GPD Pocket3は買いなのかどうか?
GPD Pocket3の外観
GPD Pocket3は、UMPCの王道タイプ。ブラックのカラーリングで高級感がある。
「2 in1 回転式モニター」として、180度開いてタブレットモードになるほか、横回転でもできるギミック。タッチペンにも対応する。
付け替え可能なモジュール
GPD Pocket3がユニークなのは付け替え可能なモジュールを用意していること。別売りだが、USBポートの部分をHDMIキャプチャとUSB Type-C、シリアル通信のRS-232と入れ替えることができる。ほとんどの人には必要ないかもしれないが、サーバーエンジニアなど、RS-232があると嬉しいという人もいるだろう。
UltimateとPro、2つのモデルがある。どちらを選ぶ?
GPD Pocket3には、CPUにCoreM i7-1195G7を搭載した Ultimate版と、Pentium Silver N6000を搭載したPRO版がある。両者はメモリの搭載量が16GBと8GBと異なるほか、Ulitimate版はThunderbolt 4 を搭載するなどの違いがある。価格面は天空の公式サイトでUlitimateが13万8,890円、Proが8万6,000と5万円以上の開きがあり、これをどうみるか。クラファンの残り個数を見る限り、Ulitimateの方が人気のようだが、Pentium Silver N6000もIntel Core m3-8100Y以上の性能はあるので、普段使いにはまったく問題ないだろう。
GPD Pocket3のスペック
基本情報 | ローンチデータ | 2022年1月 | |
製品の位置付け | ポケットPC / UMPC | ||
オペレーションシステム | Windows 10 Home 64bitc | ||
構成タイプ | Ultimate | Pro版 | |
ディスプレイ | タッチパネル | 10点タッチコントロールをサポート | |
回転式デザイン | Y軸を中心とした時計回りの回転に対応、折り畳み式デザイン | ||
スクリーンタイプ | コーニング社製ゴリラガラス5、H-IPSテクノロジー | ||
スクリーンサイズ | 8インチ | ||
アスペクト比 | 16:10 | ||
画面解像度 | 1920×1200 | ||
輝度 | 500nit | ||
画面のちらつき | DC調光 | ||
1インチあたりのピクセル数 | 284ppi | ||
CPU | 製品モデル | インテル® CoreM i7-1195G7 | インテル® Pentium® Silver N6000 |
コア / スレッド | 4/8 | 4/4 | |
プロセッサーベース周波数 | 2.90 GHz | 1.10 GHz | |
ターボ(1コア) | 5.00 GHz | 3.30GHz | |
ターボ(全コア) | 4.60 GHz | 2.50 GHz | |
レベル2 | 5 MB | 1.5 MB | |
レベル3 | 12 MB | 4MB | |
コアアーキテクチャ | Tiger Lake UP3 | Tremont | |
リソグラフィー | 10nm | 10nm | |
TDP | 12~15W, 15~20W, 20~25W | 6W, 10W | |
GPU | グラフィックカード | 統合グラフィックス | |
プロセッサグラフィックス | インテル® Iris® Xe Graphics 96 | インテル® UHD Graphics | |
グラフィックス 基本周波数 | 400 MHz | 350 MHz | |
グラフィックス 最大ダイナミック周波数 | 1400 MHz | 850 MHz | |
実行ユニット | 96 EUs | 32 EUs | |
シェーダー | 768 | 256 | |
ビデオメモリ | 12 MB | 4MB | |
4K/8K 画像解像度 | 4096x2304@60Hz(HDMI) 7680x4320@60Hz(DP) 4096x2304@60Hz(eDP) |
4096x2160@60Hz(HDMI) 4096x2160@60Hz(DP) 4096x2160@60Hz(eDP) |
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DirectX | 12.1 | 12 | |
OpenGL | 4.6 | 4.5 | |
ストレージ | メモリー | 16GB | 8GB |
メモリータイプ | LPDDR4x-3733 | LPDDR4x-2933 | |
デュアルチャネル | 対応 | 対応 | |
ハードディスクタイプ | M.2 SSD | ||
ハードディスクの仕様 | PCIe 3.0/4.0 M.2 2280 ダブルサイドチップレイアウト対応 |
PCle 3.0 M.2 2280 ダブルサイドチップレイアウト対応 |
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標準容量 | 1TB(交換可能、容量制限なし) | 512GB(交換可能、容量制限なし) | |
バス仕様 | PCle Gen 3.0 / 4.0 x 4 | PCle Gen 3.0 X 4 | |
転送プロトコル | 12.1 | 12 | |
マルチメディア サポート |
オーディオシステム | サウンドチップ内蔵 | |
カメラ | 200万画素 / 解像度 1600×1200 | ||
ラウドスピーカー | デュアルスピーカー内蔵 | ||
マイクロフォン | 内蔵マイク | ||
ネットワーク通信 | Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアル周波数バンド デュアルチャネル対応 最大伝送速度2402Mbps |
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MU-MIMO | 対応 | ||
有線ネットワークカード | 10 / 100 / 1000 / 2500Mbps Ethernet Card | ||
Bluetooth | 5.0 | ||
データ/充電/ ビデオインターフェース |
1 x Thunderbolt 4 1×HDMI 2.0 2×USB 3.2 Gen2 Type-A |
1×USB 3.2 Gen2 Type-C 1 x HDMI 2.0b 2×USB 3.2 Gen2 Type-A |
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I/Oインターフェイス | キーボード | チョコレートスタイル フラットアイランドタイプのQWERTYフルキーボード(バックライト付き) |
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フィンガープリント | パワーフィンガープリント機能付きツーインワンボタン | ||
タッチパッド | 入力をサポート / 押下ボタン付き 最大3本の指の動作に対応 |
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マウス | 左ボタン、スクロールホイール、右ボタン | ||
タッチペン | タッチペン 対応(別途購入が必要) / 4096レベルの筆圧感知機能付きアクティブペン オリジナル手書き / Surfaceペン対応 |
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ネットワークインターフェース | 1×RJ45 | ||
USB拡張モジュール | 1×USB 3.2 Gen1 Type-A (着脱式、本体に付属) | ||
シリアルポート拡張モジュール | 1×RS-232(別途購入が必要) | ||
HDMI 拡張モジュール | 1×HDMI IN / 1×USB INを備えたシングルポート HDMIコントロールモジュール (別途購入が必要) |
||
オーディオ周波数 | 3.5mmヘッドセット&マイク | ||
インジケータランプ | 充電インジケーター / 操作 インジケーター | ||
リセット | サポート | ||
バッテリー | バッテリータイプ | リチウムポリマー | |
バッテリー容量 | 38.5Wh, 7.7V==5000mAh×2シリーズ | ||
バッテリー駆動時間 ※実際の使用状況によって異なります |
処理の重いゲームや作業:約2時間 普通程度のゲームや作業:約9時間 |
処理の重いゲームや作業:約3時間 普通程度のゲームや作業:約15時間 |
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外観 | 本体重量 | 約725g | |
本体サイズ | 約198×137×20mm | ||
機体素材 | 6061アルミニウム合金製UNIBODYシャーシ | ||
本体カラー | ガンカラー | ||
熱設計 | 大型ファンによるアクティブクーリング | ||
センサー | ホールセンサー | ||
付属品 | パッケージ仕様 | 電源アダプタ(20V==2.25A) ×1 保証書 ×1 仕様書 ×1 |
天空のWebページから引用させてもらったスペック表。
GPD Pocket3の購入方法は大きく分けて3つ
GPD Pocket3の購入方法は、GPDのクラファンで購入(終了後はGPD公式サイト)、
日本公式代理店天空で購入、天空が出品しているAmazonで購入の3種類。
クラファンはもっとも安いが、2021年12月20日までと期限があるほか、海外版で海外からの発送になる。価格は Ultimateが11万2,521円、Proが7万3,28円。スタイラスペン付き。
天空は国内1年保証があるのが安心ポイント。予約限定価格5%引きで、Ultimateが13万8,890円。Proが8万6,000円。
AmazonはUltimateが14万6,200円、Proが8万6,000円。
リスクが合っても少しでも安いほうがいいという人はクラファン、安心を求めるなら天空(Amazon)だろう。過去のGPD製品をみると、初期不良がないわけではないので、個人的には天空(Amazon)をおすすめしたい。
GPD Pocket3は買いなのかどうか?
満を持して登場という雰囲気のGPD Pocket3だが、買いと言えるだろうか?
スペックは高く、インターフェイスも充実、コンパクトで拡張性まであるので、8インチUMPCを求めている人には最適解だろう。ただ、懸念もある。
本体重量が725gとこのクラスとしては重いこと、やや厚みがあること。キーボードはキーピッチが広いものの、やはり変則的で慣れは必要になること。ここらへんはデメリットだと思われる。
逆に言えば、これらが問題ないならポチってもいいだろう。